まずは…
東京スカイツリーが「20タワー」に「参加」してません。
20タワーの「高さ比べ」には登場するのに20タワーだけではありません。
たとえば内藤多沖の6兄弟タワー。
別府・札幌(TV塔)・東京・大阪(通天閣)・名古屋(TV塔)ときて
博多(ポートタワー)だけが20タワーから外れています。
また55mしかない東尋坊タワーが20タワー参加。
いろいろな有名タワーが不参加な20タワーって何なんだ?
続くは20タワー級の不参加タワーたち。
すると「展望台」の意味が徐々に理解できるようになるのです。
早い者勝ち?既得権?でも各自治体、施設管理者は自分のことだけ考えていませんか?
そういうことじゃない。
タワーがなぜその場所に存在するか。
何のために?です。
昔は「電波塔=展望場所」だったんですけどね。

東京スカイツリーは何度も下まで行ってますが、展望台にはまだ上ってません。
高さ、という意味では破壊力抜群の大阪・あべのハルカス。
眼下には大阪城だけでなく、通天閣を軽く見下ろし、伊丹空港に発着する飛行機を眺めたり、明石海峡大橋に沈む夕陽が見えたりたまりませんでした。
双方の視点と言えばそれより先15/8/28に訪れた浜松町・貿易センタービル、サンシャイン60ができる前の都内最高層ビルでした。そこから見る東京タワー。東京タワーから見るスカイツリー。まさに時代を感じてしまうわけですね。
同様に「時代」を感じてしまったのは神戸ポートタワー。ここへ有料で上るより、神戸市役所の無料展望台のほうが無料でお手軽。
なんと市役所庁舎からはポートタワーは高層ビルの陰に隠れて見えないというヒサン。福岡タワーvs博多ポートタワー↓と同じ悲劇が起こっています。
そして17番めに訪れた香川県宇多津町のゴールドタワーの直前に立ち寄った瀬戸大橋タワー(丸亀市)。展望階が回転するタイプですが、さっぱり人気がない。制限時間があり、上がったら自動的に降りてくるシステムが20タワーにふさわしくないのか。
このほかにも、盛岡市の「マリオス」、新潟市の「Befcoばかうけ展望室」、北九州は門司の「門司港レトロ展望室」など見渡すべきものが明確な展望台はまだまだ存在しているのです。
▲盛岡駅西口の複合ビル「マリオス」20階展望台。ビルの高さは92mで岩手県で最も高い。晴れていればこの方角に岩手山が見える。
▲Befcoばかうけ展望室は地上125m…わかりやすいランドマークは「ビッグスワン」でした。
▲門司港レトロ展望室(地上31階)からの夜景(関門橋)
結局20タワーって何だったんだ? がコンプリした感想。
現存十二天守の十二って何だったんだ? よりさらに強烈でした。
20タワーに参加していても銚子(千葉県)や小矢部(富山県)や東尋坊(福井県)、一宮(愛知県)、宇多津(香川県)…どれもマイナー感は払しょくできてませんからね。
もちろんコンプリするために難易度の高い場所を優先するのは当然ですが、
あの苦労はなんだったんだろう…という(笑)。
次のページでは結局何が見えたから満足だったのか?に特化してお送りしたいと思います。
早い話が展望場所までたどりつくまでの時間と料金を考えると、エレベーター経由のほうが、名山に登るよりお手軽でしょ?というだけの話かもしれませんね。
そうそう高層ホテルに泊まると、それだけでいい景色が見れます。
↓ホテル・アゴーラ リージェンシー堺(堺市・16/11/11撮)
▲大阪湾もなかなか大変なことになってますね。